The abstract published in Journal of Vision

Daisuke Tajima博士(Sony)、Jun Nishida博士(UChicago)、Pedro Lopes教授(UChicago)と共同で執筆したアブストラクトが、Journal of Visionに掲載されました。

Successful Outcomes in a Stroop Test Modulate the Sense of Agency When the Human Response and the Preemptive Response Actuated by Electrical Muscle Stimulation are Aligned

Daisuke Tajima; Jun Nishida; Pedro Lopes; Shunichi Kasahara

行為主体感(Sense of Agency、SoA)とは、自分がその行為を引き起こしたという感覚です。一般には、外力によって受動的に動かされた場合、行為主体感は生じないと考えられます。しかしKasahara(2018)は、単純反応時間課題で、電気筋刺激(EMS)が先回りして起こす受動的な身体運動でも、タイミングを精密に調整すると行為主体感が生じることを示しました。ただし、それまでの検証は、参加者とEMS装置が『できるだけ速くボタンを押す』という同じ行為目標を共有する状況に限られていました。本研究では、参加者がEMS装置と協力して選択課題を行う、より複雑な状況を調べました。この場合、装置か参加者のどちらかが誤答を選ぶなど、両者の応答は必ずしも一致しません。行為主体感が、自分の行為の目標と結果を後から照合する認知過程に依存するなら、結果の正誤が行為主体感を変えると仮説を立てました。参加者は両手のタッピングでストループ課題の二肢強制選択を行い、EMSも参加者の随意運動より早く、あるいは遅く手を動かして応答させました。EMSには、成功を強制する補助的な役割と、失敗を強制する妨害的な役割を設けました。参加者とEMSの応答が一致しているときは、失敗より成功のときに行為主体感が有意に高くなりました。一致しないときは、EMSの応答にかかわらず、結果が参加者自身の応答を反映した場合にのみ行為主体感が生じました。これらの結果は仮説を部分的に支持し、結果を自分の行為によるものと感じた場合に限り、その結果が行為主体感を事後的に変えることを示唆しています。

https://jov.arvojournals.org/article.aspx?articleid=2771371

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